No music but My life goes on

ぼくは一般的な人たちに比べてほんの少しだけ音楽に対しての興味が強いと自覚している。
自分で演奏したりすることはないけれど、周りにはいつも音楽があった。
大学生の頃は月に買うCDの数が20枚を下ることはなかった。いつでも新しい音楽を探していた。
高校生の頃からライブハウスに通っていたし、大学生の頃は少なくても週に1本はライブを観にいっていたし、多い時は月に25本のライブを観にいったこともあった。好きなバンドのライブを観るために関東や関西へ行くこともあった。ライブハウス帰りにはクラブへ行って夜通し踊った。
音楽がなければ人生ではない。まさにNo Music,No Lifeな生活だった。
それが働きはじめてみるとどうだろう。
まずライブハウスへ行く時間がなかなかとれなくなって、土日くらいしかライブハウスへは行けなくなった。CDもあまり買わなくなった。新譜情報を積極的に調べることもしなくなった。クラブへ遊びに行くこともほとんどなくなった。音楽がぼくの人生から少しずつ離れていくように感じた。
でもぼくの人生は続いている。決してなくなったりはしなかった。
No music but My life goes on
何かが決定的に違ってしまったと思った。
でもそんなに悪い気はしていない。
確かに音楽がなくても人生は続いていく。でもそれはとても味気ない。それにNo Music,No Lifeな生活はしていないけれど、ぼくは今でも音楽を愛している。
No Music,No Lifeなんてそんな大袈裟なものじゃなくてもいい。これからの人生のどんな時でも、音楽がぼくの横にそっと横たわるように鳴っていてくれたらいいなと思っている。
幸せなときにも、辛いときにも、楽しいときにも、つまらないときにも、ただそっとそこにあってくれたらいいのにと思っている。
そしてきっとそうなってくれるだろうとぼくはぼんやりと信じている。
(加筆修正済み)