世間に背中を向けて歩いていきます

一昨年の日本シリーズは悔しくて悔しくて眠れないくらいに悔しかったのだけど、今回は情けなくて情けなくて言葉が何も出てこない。5秒おきにため息をついている。
みぞおちあたりにあった黒いもやもやがドラが負けるたびにだんだん大きくなっていって、いつしかぼくの体を逆に飲み込んだ。その黒いもやもやに体を覆われてその中で暴れだすことも叫びだすこともできず石のように固まってしまった。
こんな気分を味わうくらいならもう来年は優勝しなくてもいい。応援もしたくない。と思うものの応援をやめるなんて絶対にできないこともわかっている。DNAに組み込まれてしまっている。
朝から名古屋の街が沈んでいるように見えたのはどんよりと空に佇む雲のせいだろうか。