5倍

今日の帰りの電車でのこと。軽く混雑する電車内で大きな声で話をする2人組の女子高生がいた。大きな声でわけのわからんことを喋り捲っていた。そうこうするうち電車はある駅に着いた。この電車はその駅で後発の特急列車の待ち合わせをするのだけど、その後発の特急がなんの為かは分からないけれど4分遅れているのでもうしばらくお待ち下さいとのアナウンスが流れた。女子高生2人組はお喋りに夢中になっていたのか、と言うよりも自分達以外をまったく意識していなくて無いものと思っているからだろうけどアナウンスを聞いておらず停車して1分ほど経つと「アレ?なんで動かないの?故障?事故?」「ちょっと困るんだけど。ホント困るんだけど」ってなことを言い出した。電車が止まっている間ずっと迷惑だの、困るだのとぐじゃぐじゃ言い続けていた。同じ車両に乗っていた人全員がお前等のほうが迷惑だと思っていたに違いないのだけど、そんなことは気にしやしない。それどころかこの2人遅れていた特急が通過していった事にもまったく気付かず、そして発車のアナウンスにもまたもや気付かなかった。電車が動き出すと「で結局なんだったの?」と言い出した。すごい集中力だ。お喋りに対しての。人間ここまで周りを無視する事が出きるんだなと驚いた。この2人この後さらに驚く事を言い出した。「電車こんな遅れると困るんだよね。迎えに来てもらってるのに。今30分は止まってたよね。」「うん。30分以上だよ。メールしとかなきゃ」と。いやいやいや、止まっていた時間は6分間だから。さっきアナウンスでそう言ってたから。ってか30分止まっていたようにはどうしても思えなかったから。でもきっと彼女達の中では時間は5倍のスピードで流れているんだろう。ぼくらが普通に過ごす4時間48分も彼女達にとっては1日分くらいに感じるんだろう。女子高生ってすげぇ。