いくえみ綾 『あっさりショコラ(仮)』

いくえみさんは今年に入ってマンガ喫茶で初めて読んだのですがどれを読んでも面白くて、特に『バラ色の明日』が思いきりツボで即買ったのです。それまで読んでなかったことをはげしく後悔したりした。んでへもさん(id:yoshiyoshi)のところでこれ知って早速購入。
全4編収録されている短編集なのですが、3つ目の話「ブローチ」がヤヴァイ。恋愛が徐々に終わっていく様を猫の存在を絡ませて淡々と描いている。電話で互いに謝りあってるとことかの描写にははっとさせられた。無理だと感じたらそれはもう無理なんだよね。人の気持ちは必ず変わっていくし記憶も確実に薄れていく。そして最終的には喪失感さえも忘れていくし、あなも埋まっていくのだろうなと最後のコマを見て思った。